【カラマーゾフの兄弟】謎が謎を呼ぶ、小説を超えた小説

本の紹介

こんにちは、Yaeba(@goodbye_yaeba)です。

私は読書が好きなので暇な時間があればとにかく本を読んでいるのですが、最近やっととある長編小説を読み終わりました…!
いやぁ〜読み終わって感慨深い〜〜〜!

というのも、その本は読書好きな人でも途中で挫折する人が多くて、読み終えることができれば一端の読書通を名乗れると言ってもいいくらい有名な本です。
それを最近やっと読み終えたのでこの機会にぜひ紹介したいと思います!
私は本編に加えて考察本も読み終えたのでかなりドヤ顔になってます笑

その本とはロシアの文豪ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」です。

カラマーゾフの兄弟とは

「カラマーゾフの兄弟」はロシアの偉大な文豪ドストエフスキーの作品で、彼の遺作となっている長編小説です。
ロシアのとある町の家族を舞台に繰り広げられる愛憎の物語で、内容的には結構昼ドラのようなドロドロした内容です。

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とある一家とその周辺の人達を巻き込んだ愛憎劇

カラマーゾフ家である父親と三人の息子を中心に物語は進んでいきます。
酒飲みで女遊びが耐えないどうしようもないクズな父親、フョードル
退役軍人で婚約者を捨てて町の娘にゾッコンな長男、ドミートリィ
頭脳明晰で冷静でそっけない次男、イワン
町の修行僧で周りから慕われている三男、アリョーシャ
そしてフョードルに仕える従者、スメルジャコフなどなど。

物語は長男ドミートリィが夢中になっている町の娘、グルーシェニカを巡って父親のフョードルと対立している中で、とある事件が起こり、その事件を中心に家族の愛憎が描かれています。

作者ドストエフスキーについて

作者のドストエフスキーは世界的に有名な文豪で、日本でも良く知られています。
代表作は「カラマーゾフの兄弟」を始め、「罪と罰」や「白痴」など沢山の作品を出しています。

作品自体も面白いんですけど、作者の生涯だけでも一冊の小説になるくらい壮絶な人生を歩まれています。

ドストエフスキーが生きていた時代は、ロシアの歴史でも激動の時代で農奴解放やロシア帝国崩壊、社会主義への流れ等々。
ドストエフスキーは社会活動に積極的で、とある社会主義サークルで活動していることがキッカケで逮捕され、死刑宣告を受けることになります。(どえぇ…)
死刑はなんとか免れましたが、その経験や死を覚悟した心境を基に小説の中で多様な人生観や哲学を展開していきます。

普通の人ではなかったことは確実で、彼の作品である小説は一度読んだだけでは理解できないものが沢山多く、その謎が読者を魅了し続けています。

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カラマーゾフの兄弟は実は未完の長編小説

ドストエフスキーの作品で特徴的なのが、とにかく話が長い!!
ロシアの広大な面接を彷彿させるような長さ!しかも「…このシーンいる?」と質問したくなるような所も多くて無駄に長い!!

「カラマーゾフの兄弟」は上中下の3巻セットで約1300Pはあります。(「罪と罰」も同じくらい)

更にロシアの文化なのですが、一人のキャラでも呼び名が3つくらいあります。
これは正規の名前から、家族間で呼び合う名前、愛称など様々な種類があります。

例えば主人公である三男のアリョーシャ だと、正式の名前がアレクセイ・フョードロウィチ・カラマーゾフ、普段はアリョーシャと呼ばれていて、たまにリューシェチカという呼び方もあるので、3つ程彼を指す名前があります。

話が長い上に、キャラクターの名前が場面でコロコロ変わるので状況を理解しにくく、途中で読むのも挫折する人も多いです。

しかも驚くべきところが、こんなに長いのに未完であること。
作者自身が「これには続きがある」と公言していたのですが、作者がこう言わなかったら未完であることに気付かないくらいに綺麗に纏まって終わっているんです。

つまり作者の発言が無ければみんな続きがある事実に気付かなかったわけですね~。
しかし残念なことに、カラマーゾフの兄弟の第1部を発表し終わった後に作者は急死してしまうので、続きである第2部は誰も知らないまま未完の作品として終わってしまいます。

ロシアのお国柄や国民性が垣間みれる面白さ

私はドストエフスキーの作品で初めてロシアの文学を読むことになったのですが、「カラマーゾフの兄弟」や「罪と罰」では祖国ロシアに対する忠誠心や誇りが随所に書かれていて、ロシアという国に対しても勉強になりました。
(キャラクターのセリフで「母なる祖国ロシア!」「ロシア国民らしく!」とかが結構出てきます)

今のロシア人が祖国ロシアに対してどう思っているのかは分かりませんが、この作品が出来て1870年代では祖国に対してこんな風に思っていたのかな〜と思いました。

ドストエフスキーの作品で外せないのが宗教観

「カラマーゾフの兄弟」に限らずにドストエフスキーの作品を読み上で外せないのが宗教観です。

作者自身が熱心なキリスト教信者であり、ロシアの社会主義的思考についても作者自身の哲学や思想を持っているので(まぁ逮捕されるくらいですから)、作品にもかなりそれらの影響を受けています。

特にロシアはロシア国内でロシア正教会とか独自の宗教が展開されているので、宗教に関しての知識がないと意味が分からない部分がかなりあります。

憎いのが、キャラクターの何気ないセリフの一つの中に宗教的な意味が込められていて理解出来る人じゃないとその謎が解けないような謎があったり。
その謎が解けると、今まで感じていたキャラクターの印象が180度変わって見えてしまうのがドストエフスキーの憎い巧みな文章設計だと思います。

謎が謎を呼んで到底理解できない高みにある小説。解説本を読めば作品への見方が180度変わる

「カラマーゾフの兄弟」の魅力って何?と質問されたら到底理解できないような高みにある小説」と言えます。
前にも書きましたが、とにかく謎が多い!!
しかも悔しいのがまずそれが謎であることに気付かないんです。

私は本編を読み終わった後に考察本を読んだのですが「は????」の連続で、「私はこの作品を1ミリも理解できていなかった」と衝撃を受ける程の謎が随所に散りばめられていて、この小説の奥深さに驚愕しました。

断言できます。
「カラマーゾフの兄弟」や「罪と罰」などのドストエフスキー作品は考察本を読まないと本当の面白さに気付けない…!

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この考察本おすすめです!

これらの作品はロシアの歴史やロシアでの宗教の発展、ロシア習慣や文化を網羅していないと理解出来ない部分や読み飛ばしてしまう部分があります。
でも本当はその読み飛ばしてしまうような何でもないシーンに実は驚くべき謎が隠されていたりします。

それを考察本を読むことで気付いて知るのがこの小説の真髄です。
考察本を書いた人でも「まだ解明できていない謎が沢山あるかも…ドストさんはやばい」と言っちゃうくらい笑
この謎解きこそが「カラマーゾフの兄弟」及びドストエフスキー作品の楽しみ方だと思います!

もうね、際限なく謎が謎を呼びます。素晴らしいです。

私は「カラマーゾフの兄弟」を読んで本気でロシア史を勉強しようかと思いました笑
少しでも理解できるようになりたい。

単なる小説を読んだだけなのに、知識欲がすごい駆りたてられました。
読み終わるのに時間が掛かりましたが頑張った甲斐がありましたよ…!!

まだ読んだことがない人は是非一度挑戦してみてドストエフスキーの世界に浸ってみてはいかがでしょうか!?
新しい扉が開くかもしれません。

では!

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